横浜市在住の野村様(仮名)は、大和市の傾斜地を相続しました。
野村様は、親名義の土地だったので、今まで気にしなかったのですが、この130平米ほどの傾斜地は、お隣さんが勝手に庭として使ってしまっているそうです。
傾斜地を今後、利用する予定もないのですが、このままお隣さんに勝手に使われていると、時効で取得される可能性があることを知り合いから聞いたので、この際に売却を考えられたそうです。
現地調査
住宅地に位置し、昔ながらの一戸建が立ち並んでおり、新しい家は建替えられて様子。
前面道路は、私道になっており「砂利敷き」です。
対象地は、100%傾斜地で植木が植えられており、雑草もなく手入れをされている印象
概要
場所:神奈川県大和市
面積:約130㎡(約36坪)登記簿
地目:雑種地
現況:草木が植えられ、前面傾斜地
接道:幅員4mの私道に接する
その他:測量図なし、境界標なし
お隣さんと交渉
さっそくお隣さんに交渉です。
年配の女性が出てきてくれ、庭先に使っていることと、売却についてご説明しました。
お隣さんから聞いた内容だと
どうやら野村さん親御様は、売却したり建築するまで間は、お隣さんに自由に使っていいと了承しており、逆に雑草などを刈ったりしてくれているようです。
さらに親御様は、
「子供が独立する際に新居を建ててもらう」
「何かあった際にお金にできるように」
と話していたそうです。
野村さんの親御様がいつもキレイにしてくれているので、1年に1回お隣さんに菓子折りをお持ちするのが恒例だったそうで、「このごろ親御様の来ないのでどうしたのか?」と思っていたそうです。
お隣さんに傾斜地を売却する可能性があることをお話ししたところ、親御様に傾斜地を手入れをする約束をしていたので頑張っていたそうですが、年齢的に手入れも大変になっていたのでちょうど助かると言ってくれました。
また時効取得なども考えていないようです。
野村さんにご報告すると、
「お隣さんが勝手に使っていると疑ってしまい申し訳ない」
「親がそんな事を考えていたとは」とおっしゃっていました。
野村さんは「お隣さんにきちんと挨拶をしてから売却をしてい」と言われ、日程を決めて現地に行くことになりました。