こんにちは、
がけ・傾斜地の売却相談センターの高倉です。
以前、がけ・山林の売却相談を受けたお客様からお礼の品をいただいてしまいました。
ご相談者は、相続により横浜市金沢区のがけ・山林を相続取得されました。
このがけ・山林は、道路に接しておらず、敷地に入るにも他人の敷地を通る必要があり、さらにほどがけ・山林と平な部分がありませんでした。
がけ・山林の調査
どうしてこの利用できない土地が残ってしまったのかを閉鎖された登記簿謄本なでで探っていくと、どうやら元々のご相談者の実家があったようです。
親戚などに当時のことを聞いていくと、不動産会社に売却を依頼したものの売却する際にこのがけ・山林部分をいならいと言われ残ってしまったようです。
その不動産会社もひどいとしか言いようがありませんが、戦後まもなくだったこともあり不動産取引も少なく、買手市場だったのでしょうか?
不動産会社の言いなりにならないと売却できなかったのかも知れません。
古い閉鎖登記簿謄本を見ると、このがけ・山林の取引は、昭和22年でした。
がけ・山林の売却方法
このがけ・山林は、道路にも接しておらず、すべて傾斜地なので、通常の売却は不可能です。
そこでこの土地に接する土地を登記簿謄本で調べ、所有者を見つけ出し購入してもらえないか?当たることにしました。
金沢区の現地に行き隣地の方に声をかけたり、登記簿謄本から所有者へ郵便を送りましたが、連絡取れる人は皆さん
「いらない」と言う返答。
2~3カ月して突然、隣接地の方から電話が入りました。
「このがけ・山林には、お金を払えないが、無償なら引き取る」と言うご連絡。
さっそくご相談者に連絡をして、「ただでも引き取ってもらえるなら助かる」と言う返事
このがけ・山林に価格が付かないので、不動産売買契約ではなく「贈与」にしました。
税務署などにも相談し、ご相談者(贈与者)と受贈者にも無駄な税金が発生しないようにし、不動産登録免許税もご相談者負担とし、無事贈与が完了しました。
不動産売買契約でもないので、当センターに報酬はありませんでしたが、事例を資産にさせてもらいました。